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オールオン4のメリット・デメリットを、入れ歯とインプラントの症例を多く手がけた歯医者が徹底解説

オールオン4という治療法に興味をお持ちの患者さまが増えているようです。当院にも「オールオン4できますか?」とたくさんのお問い合わせをいただきます。

今回オールオン4をご検討されている方へ、インプラントはもちろん入れ歯でもたくさんの治療実績がある石橋デンタルクリニック大泉の担当歯科医より、メリットやデメリットをすべてお伝えします。

オールオン4とは、4本のインプラントで全部の歯を支える治療法

たとえば上の歯をすべてなくされた方がいらっしゃるとして、左右合わせて14本の歯を人工歯で用意するとします。

すべてインプラントで治療するとしたら、14本のインプラントを埋め込み、14本の歯をそれぞれ装着するという治療法になります。

一方でオールオン4は、すべての歯を結合させたブリッジ4本のボルトで支えるという治療法になります。

*4本のインプラントで支えきれない場合は、6本のボルトで支える「オールオン6」という治療法もあります。

オールオン4のメリットは「費用」と「入れ歯の期間がない」こと

オールオン4のメリットは大きく分けると以下の2つです。

通常のインプラントと比べて費用が安い

さきほどの例ですと、通常のインプラントは14本の埋め込みが必要ですがオールオン4だと4本ですみますので(オールオン6の場合は6本)、通常のインプラントと比べると単純に費用が安くなることが多いです。

手術したその日に固定式の仮歯が入るので、手術日から食事も可能(入れ歯の期間がない)

オールオン4の場合は、手術をしたその日に埋めたボルトに荷重をかけても(即時荷重と言います)大丈夫なため、仮歯になりますがその日のうちに歯を装着することができます。手術をしたその日から普段通り生活をしていただきながら咬み合わせなどを調整したあと、最終の歯(ファイナル)を製作して完成です。

ちなみに通常のインプラントは、埋めたインプラントが完全に固定されるまで3−4ヶ月必要でその間は入れ歯になります。完全に固まってからしっかりと型取りをして装着する歯を製作する流れとなります。

ここはたしかにメリットに感じておられる方が多いようです。実際に「インプラントを検討したけど数ヶ月間の入れ歯生活が嫌だ」ということでオールオン4を検討されている方もいらっしゃいます。

オールオン4のデメリット、気をつけた方がいいこと

オールオン4は魅力的に見える治療法ですが、注意も必要です。

骨の状態が大きく影響するため、全員が適用になる治療法ではない

オールオン4はインプラントと同じように骨にボルトを埋め込む手術が必要です。そのためたとえば骨がボロボロだったりして4本のボルトではとても支えきれない状態だった場合はオールオン4を採用することができません

担当する歯科医師の診断力・技術に大きく左右される

オールオン4はもちろん通常のインプラントでも、CTによる診断は必須です。骨の状態、咬み合わせなど総合的に判断してオールオン4が適用になるか診断します。この診断を間違えると絶対にうまくいきません。

さらに残念ながら、歯科医師の間で治療技術に大きな差があるのも事実です。

治療後に4本のうち1本でもダメになった場合、全部ダメになる可能性もある

もしオールオン4の治療うまくいったとしても安心できません。

治療後生活する中で骨がもろくなってしまい、4本のボルトのうち1本でもダメになった場合、別の場所に追加の1本を埋めて対応することができる場合もありますが、もしそれができない場合は3本ではとても支えきれませんので、せっかく治療したオールオン4がすべてダメになってしまう可能性があります。

通常のインプラントより安いといっても、それなりの費用がかかる

たしかに14本のインプラントと比べると4本ですむオールオン4は費用は少なく済みます。ただそれでもインターネットで検索すると、歯、手術代など含めた総額でおおよそ片顎(上だけもしくは下だけ)300万円前後といった金額が見受けられます。決して安い治療ではありません

外科手術が必要

オールオン4もボルトの埋め込みが必要なので外科手術が必要です。服用されているお薬や持病、また心理的不安などから外科手術が難しい場合は、オールオン4による治療はできません。

オールオン4にこだわる必要はない、入れ歯も安定して噛める。

オールオン4は、手術当時に固定式の歯が入りますし(入れ歯をつけなくてよい)、インプラントよりも安いというメリットもありますが、一方で大きなデメリットもあるハイリスク・ハイリターンな治療法といえます。

もちろん「何がなんでもオールオン4しかイヤだ!」という場合は別として、「入れ歯の期間がない」「入れ歯はイヤだから」というメリットがオールオン4に興味をお持ちになった一番の理由だとしたら、もしかしたらオールオン4にこだわる必要はないかもしれません。

入れ歯のイメージが変わる「匠の入れ歯」

「入れ歯」と聞くと、すぐ外れる、痛い、安定しない、噛めない、話しづらい、食べづらいなどといったイメージをお持ちの方もいらっしゃいます。

当院の院長も、もともとインプラント治療経験が豊富でしたが、インプラントができない患者さまに入れ歯治療をしていたときに、どうしても入れ歯の限界を感じていたこともあるので、そのお気持ちはよく分かります。

ただ、そこから入れ歯治療における新しい考え方と出会い、その後研究を深めることで、いまではインプラントと同程度に自信をもって入れ歯治療を提供できるようになりました。

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インプラント治療の講師経験もある歯科医師が、入れ歯治療に力を入れ始めた理由

入れ歯でもショックを受けないで。インプラントと比べても、なんでも噛めて、見た目も美しい入れ歯あります。

通常のインプラントもオールオン4も入れ歯もすべて選択肢のひとつ

石橋デンタルクリニック大泉では通常のインプラントもオールオン4も入れ歯でも、患者さまが快適に暮らしていくために選択されるのであれば、どの治療法でもすべて自信を持って提供できます。当院が特定の治療法を無理に薦めることは決してありません(適用にならない治療法はもちろん薦めません)。

専用の女性カウンセラーがしっかりと患者さまのお悩みを聞き経験豊富なドクターがしっかりと診断をしたうえで治療法をご提案させていただきますので、お口の中がどんな状態の方でも、心配せずにどうぞ安心してご来院ください。

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  • この記事を書いた人
「入れ歯の匠」石橋 卓大

「入れ歯の匠」石橋 卓大

石橋デンタルクリニック大泉 院長

【略歴】
1996年 日本歯科大学新潟歯学部卒業
1998年 ブローネマルクシステムインプラント認定医
2000年 厚生労働省認定 歯科医師臨床研修指導医
2010年 スウェーデン王立ウメオ大学にて研修
2012年 石橋デンタルクリニック大泉・歯科インプラントセンター設立
2013年 東北大学歯学博士課程 卒業(歯学博士号取得)

【経歴】
ブローネマルクインプラント認定医/公認インストラクター、厚生労働省認定歯科医師臨床研修指導医、東北大学大学院歯学研究科 口腔器官構造学分野所属、日本口腔インプラント学会、財団法人歯科医療研修振興財団(厚生労働省後援)プログラム責任者

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