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匠のブログ

入れ歯の治療後にどこか痛みがでるのは、実は「いい痛み」の場合もあります。

「入れ歯の治療や調整をしたのに、今度は違う場所が痛くなった」「入れ歯の修理や調整の後に、今までとは違う痛みが出てきた」という方がいらっしゃいます。

もちろん、修理や調整がうまくいっていないことが原因かもしれません。

ただ、すべてのケースがそうではなく、中にはお口の状況が改善していることで出てくる「いい痛み」の場合もあります。

噛めない=力が入らない、噛める=力が入る

当院に治療にいらっしゃる患者さまの多くは「痛くて噛めない」「ずれるのでしっかり噛めない」といった、「しっかり噛めない」というお悩みをお持ちです。

「しっかり噛めない」ということは、噛む力が出ない、ということなので、噛み合わせの力も弱くなります。

反対に、修理して噛めるようになった場合はどうでしょうか?「しっかり噛める」ということは、噛む力が出るということで、噛み合わせの力も大きくなります。

こういったときに歯ぐきや入れ歯への圧が強くなり、痛みが出ることがあります。例えばいままで20の力で噛んでいたものが、突然70、80といった力で噛めるようになると、それぞれにかかる力が強くなった分、痛みを感じやすくなるといったイメージです。

ただこれは「いい痛み」です。強く噛めるようになることで、これまで食べられなかったものが食べられるようになります。あとは、この強くなった噛む力を、ふさわしい方向に向けてあげる段階にうつります。

猫背が慣れてる人には猫背が心地いい、正常な姿勢はつらい

また別の理由として、長年正しくない位置での噛み合わせに慣れてしまっていた場合、正しい噛み合わせの位置にそろえると、違和感や痛みがでることもあります。

猫背の人が、背筋をピンと伸ばした時に感じる違和感や痛みと同じです。

噛み合わせの位置がその日その瞬間にピタッと正常な位置にはまってそれ以降ずれることはない、というケースもないとはいえませんが、あまり想定できないのも事実なので、ほとんどの方は少しずつ理想の噛み合わせに近づけていくことになり、そのときに多少の違和感が出る可能性はあります。

調整は、左右・上下・前後の3次元

ちなみに「右が痛いと言ってるのに先生は左ばかり調整しますね」と言われることが、まれにあります。

お口の中の痛みは、右が痛い場合に右が原因ではないことも多々あります。例えば「左側の方が右側に比べて噛む力が強いので、反対の右側の入れ歯が浮いてしまい、それが歯茎とすれて痛みがでる」といったケースです。

この場合どういった治療・修理をするかというと、「左側の噛む力を分散させるような調整」をすることがあります。過度にかかっている力を適切な方向へ分散させるイメージです。その場合は「右側が痛い」という患者様に対しても、極端な話、左側を何度も調整することもあります。

お口の中の噛み合わせの原因と結果の関係は非常に複雑で、左右・上下・前後の3次元で調整する必要があります。これは非常に難易度が高く、初めて患者さまのお口の中をみて、それを即座に的確に判断、調整できる歯医者はほとんどいないと思います。石橋デンタルクリニック大泉の歯科医師は、全員しっかりとした教育・訓練・実績を積んでいますので、安心してご来院ください。

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  • この記事を書いた人
「入れ歯の匠」石橋 卓大

「入れ歯の匠」石橋 卓大

石橋デンタルクリニック大泉 院長

【略歴】
1996年 日本歯科大学新潟歯学部卒業
1998年 ブローネマルクシステムインプラント認定医
2000年 厚生労働省認定 歯科医師臨床研修指導医
2010年 スウェーデン王立ウメオ大学にて研修
2012年 石橋デンタルクリニック大泉・歯科インプラントセンター設立
2013年 東北大学歯学博士課程 卒業(歯学博士号取得)

【経歴】
ブローネマルクインプラント認定医/公認インストラクター、厚生労働省認定歯科医師臨床研修指導医、東北大学大学院歯学研究科 口腔器官構造学分野所属、日本口腔インプラント学会、財団法人歯科医療研修振興財団(厚生労働省後援)プログラム責任者

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